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「自然が酒蔵」
酒造りにおいて、気候風土など自然が果たす役割は大きい。その点において、佐久はもっとも恵まれた環境にある。 酒造りが盛んになった背景として、これら「気候風土」に加え、「米」「技術」の三拍子が揃っているからだと佐久酒造協会理事長の土屋均さん。 
まず、気候風土。酒造りは腐ってしまうのが最大のネック。寒冷地の佐久は仕込みの時季に、病原菌の発生を抑えることができる。また水は酒づくりの命だけに、この水資源に恵まれていることが重要。鉄分、カルシウム、マグネシウムなど不純物が多いと酒造りには向かない。八ヶ岳水系の水は、適度なミネラルを含んだ軟水で、この軟水を使った酒は、まろやかで奥深い味になる。佐久の酒の特徴的な味だ。
続いて米。米どころの佐久は余剰米があって多くの酒蔵が生まれた。しかし、本来、酒米として適しているのは、日照時間が長く、気温が高めの条件がいいとされる。佐久は酒米づくりには標高が高すぎるといわれていたが、長野県の農事試験場と長野県酒造組合の共同開発で生まれた「ひとごこち」を、取り入れるなど地元産の酒米での酒造りも増えつつある。



蔵元同士が切磋琢磨
そして技術。酒蔵が多いことは、互いに切磋琢磨しながら良いものを生み出そうという意識が生まれる。昔は徒弟制度など閉鎖的な部分もあったが、今は「いい酒を造りたい」という熱意のある若手が技術を共有しあい、技術向上につながっている。最近では吟醸酒、純米酒など特定名称酒のように、コスト、手間暇かけた付加価値の高い製品が生まれている。鑑評会での実績もあり、全国的にも高い評価を得ている。
これらをまとめる人のチカラが、佐久の酒づくりを支えている。「酒は人なり」なのである。
「楽しく飲んでもらい、百薬の長にしてもらえれば」。蔵元からのメッセージ。

サケテラスって何?
佐久の酒造会社の若手後継者の集まりが「佐久若葉会」。後継者同士による情報交換など、タッグを組んで、日本酒業界を盛り上げていくのが最大の目的だ。
象徴的な活動として注目されているのが「サケテラス」。「サケテラス」とは、酒とカフェテラスの造語。酒を気軽に立ち寄って飲んでもらおう、というのが言葉の由来で、その名前からも感じられるように、単にお酒を飲む空間を提供するだけではない。空間演出に工夫を凝らし、そこでは若葉会のメンバーがお酒にまつわる話をする場所にもなる。
ただ商品を並べ試飲だけしてもらう物産展では消費者に伝えられない蔵元の想いがある。消費者とつながる接点を持ちたいというのが、メンバーひとりひとりの思いだった。ゆっくりと飲むスタイルができることによって、酒のことをより深く知ってもらえる機会となった。





佐久の酒を広める
今年で8年目を迎える。当初、軽井沢で観光客を対象にスタートした企画だったが、年々場所も変えながら参加者の変化も見られるようになった。貞祥寺を会場に、お寺という今までにない新鮮な空間を提供するなど、新しい「サケテラス」は好評を博した。そんな空間を楽しもうと、最近では地元での参加者が大部分を占めるようになった。
消費者と直接話すことは、造り手として貴重な機会。サケテラスの参加者からは、驚くほど専門的な質問を受けることも。中には米作りから一緒にやろうという話も持ち上がるなど、酒のことを愛してくれていることを実感し、メンバー個々に可能性を感じている。 
この取り組みは、噂を呼び、東京のホテルから佐久の酒を集めたイベントが行われるきっかけにもなった。佐久の酒をもっと広く飲んでもらおうと、積極的に東京などに出て行こうという動きもある。こういったイベントが行えるのも、若葉会のメンバーのまとまりのよさ。それが佐久の若葉会のチカラ。

佐久商工会議所会員の七蔵では、日本酒及び焼酎において付加価値の高い製品を生み出そうと、
各蔵それぞれの取り組みを行っている。佐久の酒のチカラは、個々の蔵のチカラの結集だ。
七蔵の取り組みの詳細はこちらからご覧ください。

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