ホーム      よくある質問     お問い合わせ  
ホーム   >   佐久に暮らそう   >   産業・レジャー・グルメ・雇用






商工会議所と力を合わせ

佐久平のご当地グルメブームの火付け役になったのが、今や佐久市の名物となった「安養寺ら〜めん」。 農業、工業、商業。これらを結びつけ、何か新しいものを生み出すことは、商工会議所の役割として、理想の形といえる。そこに、“仏”、いわゆるお寺さんまで加えた画期的な取り組みが「安養寺ら〜めん」だった。おそらく、日本で初めての試みではないだろうか。

みそとラーメンをマッチング
では、その開発ストーリーを。佐久商工会議所では、地域の元気づくり、活性化のため、地域の食材を生かした商品開発ができないかと模索していた。その中で着目したのが、信州味噌の発祥の地が佐久で、市内のお寺・安養寺から広まったという言い伝え。「みそでできるものは何か」ここが次なる問題だ。

そんな折、運命的なめぐり合わせがあった。誕生して間もない「佐久拉麺会」の存在だ。「佐久拉麺会」は、個人ラーメン店が、チェーン店にはない魅力を打ち出そうと集まった面々(6店)。みそとラーメン。これほどはまる相性もそうはない。両者の思惑がマッチングし、ここに「みそを使ったご当地ラーメンを作ろう」という計画が産声をあげた。


計画は練りあがったが、完成までには予想以上の困難があった。各店主のそれぞれの味の方向性も違ったり、意見もバラバラ。開始からほとんど進まず、早くも暗礁に乗り上げる。そこで、考えを一度リセットし、めん、スープ、具というように一つずつ、じっくりと組み立てていった。 ラーメンづくりだけでなく、開発の過程では、安養寺や信州みその歴史を学び、大豆の豆まきも手伝った。みんなの思いを一つにするためだ。小さな大豆を見るにつけ、みそづくりのためにいったい何万、何十万粒の大豆が必要なのか、そう考えると、食材を大切にする気持ちがより一層強くなった。生産者の思いも知り、料理人として、一段階上に進めたのではないかと、みなが感じている。

安養寺ら〜めんの功績
お披露目となった平成20年秋のイベント「いか座 やら座 さく市」では、佐久拉麺会で屋台を出店した。開店するなり行列ができていた。それを見たとき、苦労が報われたことに、「泣けてきました」と佐久拉麺会のメンバーたち。最終的には、予定の販売数をはるかにこえる1800杯を売った。
その後は、各店独自の「安養寺ら〜めん」を販売、瞬く間に話題のご当地グルメとなった。大手コンビニがご当地ラーメンとして商品化もした。噂をききつけ、佐久市内はもとより、市外、県外から足を運ぶ人も少なくない。翌年には、「安養寺ら〜めん」参加店も、佐久拉麺会の6店から市内の16店舗にまで広がった。今後は、さらに増え、より地域の味として、より一層定着していきそうだ。この夏も「冷やし安養寺ら〜めん」のスタンプラリーを行うなど、消費者に新たな魅力を提供し続けている。
そして、安養寺ら〜めんのもう一つの功績は、佐久のあらゆる食文化に元気を与えたこと。佐久市望月の「駒月みそかつ丼」や、軽井沢の「旧三笠ホテルカレー」などが生まれたり、またケーキ業界にも安養寺ら〜めんに続けとばかりに新しい動きが出ている。
農業のチカラ、工業のチカラ、商業のチカラ、お寺のチカラ。すべての結晶、
安養寺ら~めん、バンザイ!

“我が子”の成長を見守る
佐久は鯉が有名だが、気軽に食べられるメニューではない。しかし「ラーメンなら万人が好きだし、多くの人に味わってもらえる。地域のためにも、お寺のためにも(笑)いいのではないかと感じた」と安養寺の田嶋英俊住職。
「安養寺」と冠したメニューだけに、思い入れは強い。檀家さんが大豆を作ってくれたり、開発に力を注いだ佐久拉麺会のメンバーの苦労も知っているだけに「ひと味違うね」と田嶋住職。「お寺のラーメンだ」と、住職以上に檀家さんが喜んでくれているという。もちろん、みそ作りをこの地に広めた「覚心」さんも喜んでくれているに違いない。何より、地域が元気になる手助けになっていることは、住職にとってもうれしいこと。
 その“成長”も我が子のように気に掛かる。「もっともっと地元で愛されるものになっていってもらえたら。お寺の長い歴史のように、安養寺ら~めんもずーっと残していってもらいたい」と願っている。
 「実は小麦を撒く予定があるんですよ」。佐久で小麦の生産が増え、ラーメンの麺もつくれるようになれば、名実ともに佐久の名物になっていくはず、と次なる展開にも期待がかかる。






長期間熟成したみそ
 「安養寺みそ」のきっかけは、長野県味噌工業協同組合から和泉屋商店に「信州みその発祥は、佐久ではないか」という話を知らされたことだった。さらに突き詰めていくと、覚心和尚の名前が浮かび上がり、安養寺へとつながった。
 早速手を挙げ、安養寺の大豆を使って、新しいみそを作ろうという話が進んだ。安養寺みその独自性を出そうと、通常よりも熟成期間を長くした。2年以上熟成されたみそは、塩分の尖りがなくなり、まろやかになる。
 安養寺みそ誕生から8年。みそ業界にも何かしら、新しい動きが欲しいと感じた専務の阿部博隆さんが、佐久商工会議所に相談。そこから、ラーメンとのコラボレーション話が生まれた。
 「みそ屋ですが、それまでラーメンはみそより、豚骨や醤油派でした。でも、今では安養寺ら~めんを食べるようになりました(笑)。最近では、安養寺ら~めんのみそは、おたくで造っているんですね、と知られるようになりました。味噌の販売にもつながっています」と阿部さん。後はこのブームが一過性のものでなく、真のブランドとして根付いていってくれることを願っている。みそと同様、しっかり“熟成”していってほしい。

みそと並んで食卓に欠かせない「しょうゆ」信州の味として有名な「漬物」の詳細はこちらからご覧ください。

  ページトップへ

食のチカラへ戻る