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幸せのカタチ、夢ケーキデザイン大賞 ![]() そのケーキのまちをさらにPRしていこうというのが、信州佐久ケーキ職人の会と佐久商工会議所が展開する「夢ケーキデザイン大賞」。シンデレラへの憧れ、宇宙飛行士になる夢を表現したり、両親に感謝の気持ちを表すものだったり、ケーキへの期待するデザインはさまざま。イラストで寄せられた夢を、立体的なケーキという形で表現する。ケーキがみんなに夢を与える存在だということを認識し、ケーキ職人としての喜びを感じている。 小布施の栗、東御のクルミに続く、佐久のハシバミ その信州佐久ケーキ職人の会も新たな展開を見せようとしている。今までは「夢ケーキデザイン大賞」の運営や、親睦の場だったが、「会として、もっと佐久のケーキを全国にアピールしたい。その一つとして、佐久ならではの名物づくりをしたい」と意気込む。 そこで今、クローズアップされてきたのが「ハシバミ」というナッツ。あまり馴染みがないが、日本産のヘーゼルナッツといえば、イメージもわきやすくなるだろうか。昔、佐久はハシバミの産地で、今でも山には自生しているものがあるという。「ハシバミを里でも復活させ、増やして菓子づくりに使っていきたい」と信州佐久ケーキ職人の会会長の中村さん。 佐久はいろんなフルーツがあっていいのだが、生のフルーツの難点は季節が限られること。もちろん、それが魅力のひとつでもあるのだが。ナッツ類なら、一年中使える利点がある。名物として、いつでも食べられることは重要だ。まだ構想がスタートしたばかりだが、早ければ来年には商品化したい、と意気込む。 「小布施の栗、東御のクルミは有名。それに匹敵するような“佐久のハシバミ”になれば」 夢ケーキデザイン大賞がそうであるように、お菓子を通じて幸せを与えることがケーキ職人の面々の思い。そこから派生し、お菓子を通じた社会活動もやっていきたいと、考えている。「多くの人に幸せを与えたい」そんな思いがおいしいケーキを生み出すチカラになっている。 色づき、糖度も最高 ![]() そんな地元産のフルーツを使ったスイーツを提供したいと考えるケーキ職人。地元農家から直接仕入れたり、自家製の果実を使うなど、それぞれにこだわりを持つ。 佐久市平尾でモモを生産する木下肇さんは、ケーキ店に採れたてのモモを提供する一人。 一番は、モモをそのままを味わってもらうのが生産者としては嬉しいが、モモの食べ方を様々な形で広げてくれるのはありがたいと感じている。「モモのスイーツを食べた人が、今度は“生のモモ”を食べてみたい、ということにつながるかもしれない」と、ケーキを通じてのモモ需要の広がりに期待する。 生でも、ケーキでも ![]() 佐久の消費者は贅沢だ。そして幸せだ。みずみずしい果実をそのままで、また別の魅力を引き出したケーキとして、両方楽しめるのだから。 一度聞いたら忘れられない 一度食べても忘れられない ![]() 「この名前で、プルーンを使ったプリンを作ってほしい」 佐久らしいフルーツのプルーンを使って新しい商品開発ができないか、と佐久商工会議所から、「ル・ポミエ」の大塚誠さんに相談があったのが昨年秋のこと。 プルーンは、スイーツとして活用法があまりなかったことから、難しさを感じた。悩んだ末にフルーツソースとして、プリンの上にかけるというスタイルを考えた。煮詰めるとプルーンの個性が薄れてしまうため、ピューレ状でフレッシュ感を残したソースに行き着いた。プルーンの持つ酸味や甘味を損なわないよう、紅茶で香り付けをほどこした。長野県産のチーズを使った濃厚なプリンと、酸味のある爽やかなプルーンソースとの相性は抜群だ。 「プルーンぷるんプリン」。このインパクトのあるネーミング。 実は名付け親は、佐久商工会議所の事務局職員。語呂もいいし、一度聞いたら忘れない。しかも、美味しそうな響き。 新たな可能性も生まれる ![]() 今回はプルーンを使ったソースだが、今後はプルーン以外のソースを使った新プリンへと広がる可能性も秘めている。何せ、フルーツの産地・佐久なのだから。 リンゴだったら、“プリンゴ”? いやいや、完成した暁には、ネーミング募集をするかも。 |
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