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幸せのカタチ、夢ケーキデザイン大賞
フランスの気候に似ているといわれる佐久。ケーキの本場フランスに近い気候は、ケーキ店をも育んでいる。湿度が低いと、体がスイーツ類を欲するのだとか。また佐久の気候風土は、ケーキづくりに適したバックボーンを持っている。まず水がいいこと。スイーツに欠かせない乳製品や、フルーツなど食材面でも、地元での生産がある。地産地消が叫ばれる昨今では、この環境は大きなメリットになっている。人口に対するケーキ店の比率も高く、ケーキ好きの人が多いことは間違いない。若いパティシエも増え、新たな発想が生まれ、同時に切磋琢磨しながら各店のレベルも上がっている。県外から学びにくる人もいるほど。佐久のケーキ文化が、地域を越えて評価される一つの兆候といえるだろう。
そのケーキのまちをさらにPRしていこうというのが、信州佐久ケーキ職人の会と佐久商工会議所が展開する「夢ケーキデザイン大賞」。シンデレラへの憧れ、宇宙飛行士になる夢を表現したり、両親に感謝の気持ちを表すものだったり、ケーキへの期待するデザインはさまざま。イラストで寄せられた夢を、立体的なケーキという形で表現する。ケーキがみんなに夢を与える存在だということを認識し、ケーキ職人としての喜びを感じている。



小布施の栗、東御のクルミに続く、佐久のハシバミ
その信州佐久ケーキ職人の会も新たな展開を見せようとしている。今までは「夢ケーキデザイン大賞」の運営や、親睦の場だったが、「会として、もっと佐久のケーキを全国にアピールしたい。その一つとして、佐久ならではの名物づくりをしたい」と意気込む。
そこで今、クローズアップされてきたのが「ハシバミ」というナッツ。あまり馴染みがないが、日本産のヘーゼルナッツといえば、イメージもわきやすくなるだろうか。昔、佐久はハシバミの産地で、今でも山には自生しているものがあるという。「ハシバミを里でも復活させ、増やして菓子づくりに使っていきたい」と信州佐久ケーキ職人の会会長の中村さん。
佐久はいろんなフルーツがあっていいのだが、生のフルーツの難点は季節が限られること。もちろん、それが魅力のひとつでもあるのだが。ナッツ類なら、一年中使える利点がある。名物として、いつでも食べられることは重要だ。まだ構想がスタートしたばかりだが、早ければ来年には商品化したい、と意気込む。
「小布施の栗、東御のクルミは有名。それに匹敵するような“佐久のハシバミ”になれば」

夢ケーキデザイン大賞がそうであるように、お菓子を通じて幸せを与えることがケーキ職人の面々の思い。そこから派生し、お菓子を通じた社会活動もやっていきたいと、考えている。「多くの人に幸せを与えたい」そんな思いがおいしいケーキを生み出すチカラになっている。



色づき、糖度も最高

佐久は古くからフルーツの里だ。冷涼で昼夜の寒暖差が大きい佐久は、果樹栽培に最適な気候風土。太陽の光をたっぷり浴び、色づきもよくなるだけでなく、糖度も高くなる。
 そんな地元産のフルーツを使ったスイーツを提供したいと考えるケーキ職人。地元農家から直接仕入れたり、自家製の果実を使うなど、それぞれにこだわりを持つ。
 佐久市平尾でモモを生産する木下肇さんは、ケーキ店に採れたてのモモを提供する一人。
 一番は、モモをそのままを味わってもらうのが生産者としては嬉しいが、モモの食べ方を様々な形で広げてくれるのはありがたいと感じている。「モモのスイーツを食べた人が、今度は“生のモモ”を食べてみたい、ということにつながるかもしれない」と、ケーキを通じてのモモ需要の広がりに期待する。


生でも、ケーキでも
自分の作ったモモで、新たな“味”を作ってくれたことに、驚きがあった。出来上がったケーキは、モモを“まる”のまま生かしたもので、形も味もモモの持つ素材そのままに生かしてくれたことが嬉しかった。そのケーキが美味しいとの評判を聞くと、さらに嬉しくなる。そして何より、木下さんがありがたく思っているのは、ケーキ店が生産者を大事にしてくれること。市場では傷がつけば商品にならないが、ジャムにして使ってくれたり、と生産者の立場になって考えてくれるという。生産者とケーキ職人。お互いの信頼関係があってこそ、最高のコラボレーションが生まれる。
 佐久の消費者は贅沢だ。そして幸せだ。みずみずしい果実をそのままで、また別の魅力を引き出したケーキとして、両方楽しめるのだから。






一度聞いたら忘れられない
一度食べても忘れられない

名前は「プルーンぷるんプリン」。
「この名前で、プルーンを使ったプリンを作ってほしい」
 佐久らしいフルーツのプルーンを使って新しい商品開発ができないか、と佐久商工会議所から、「ル・ポミエ」の大塚誠さんに相談があったのが昨年秋のこと。
 プルーンは、スイーツとして活用法があまりなかったことから、難しさを感じた。悩んだ末にフルーツソースとして、プリンの上にかけるというスタイルを考えた。煮詰めるとプルーンの個性が薄れてしまうため、ピューレ状でフレッシュ感を残したソースに行き着いた。プルーンの持つ酸味や甘味を損なわないよう、紅茶で香り付けをほどこした。長野県産のチーズを使った濃厚なプリンと、酸味のある爽やかなプルーンソースとの相性は抜群だ。
 「プルーンぷるんプリン」。このインパクトのあるネーミング。
実は名付け親は、佐久商工会議所の事務局職員。語呂もいいし、一度聞いたら忘れない。しかも、美味しそうな響き。

新たな可能性も生まれる
佐久商工会議所では、これを実験ケースとして、各店独自の工夫を凝らした「プルーンぷるんプリン」へと広げていきたいと考えている。それは安養寺ら~めんの「プリン版」のような存在として。
 今回はプルーンを使ったソースだが、今後はプルーン以外のソースを使った新プリンへと広がる可能性も秘めている。何せ、フルーツの産地・佐久なのだから。
 リンゴだったら、“プリンゴ”?
 いやいや、完成した暁には、ネーミング募集をするかも。





佐久市「農商工連携地産地消推進プラン」に基づく米粉パンの詳細はこちらからご覧ください。

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