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学校よりも学べる川
千曲川やその支流は、私たち佐久の人間が誇れる川である。 何より私たちの生活に密接で、多くのものを育んできた。米作り、酒、魚の養殖、多くの産業に恩恵をもたらしてくれる。 また、こういった間接的な川とのかかわりでなく、川に直に接し、その魅力を知るのは、釣り人を始めとした“川の達人”たちだ。フライフィッシングクラブ「トラウト」の会長を務める角田智さんは、小さいころから家の近くに流れる霞川で遊び、川に親しんできた。角田さんにとって川は学校よりも重要で、川がより多くのことを学ばせてくれたという。「生活の中に川がありました」






渓流魚の楽園、釣り人のメッカ
千曲川水系の素晴らしさは、故郷を離れたときに感じるように、他の川に行って初めて千曲川の良さを知るのである。釣り人の目からいえば、千曲川は魚の密度が濃い。なぜなら、魚が成育する条件が整っているからだ。森林環境が豊かな千曲川周辺では、広葉樹の林が多く、落葉した葉が川に流され沈殿し、それを虫が食べる。虫を主食とする渓流魚にとって、千曲川は“おいしく”棲みよい川といえる。こういった川の食物連鎖が円滑に行われている川は、やはり川の理想とすべき姿である。 千曲川水系では、イワナや、渓流の女王と呼ばれるヤマメなどの渓流釣りや、夏の風物詩にもなっているアユ釣りなど、季節を感じながらの釣りが楽しめる。その魅力を知る人たちが全国から押し寄せる釣りの「全国区」なのだ。 その全国区としての地位を支えているのは、地元漁業協同組合による行き届いた管理や、季節ごとに魚の増殖事業が行われていることも忘れてはならない。自然環境と人のチカラがうまく融合した結果が、“渓流釣りのメッカ”を生んでいる。

川の音を聞こう、川の風を浴びよう
もちろん、川は釣り人だけのものではない。川の流れる音は、気持ちが安らぐ。例え仕事などで嫌なことがあっても、それを忘れさせてくれる。そんな効果もある。建物や道路など人工物に囲まれた場所から見る自然と、実際、川に行って“自然の中から見る自然”とはまったく違うものに感じるはずだ。川が与えてくれるものは、形のあるものだけではない。ただ、川風に当たっているだけでもいい。地元の川をもっと身近に感じてみよう。私たちは、川に行こうと思えば、すぐにでも行ける環境にあるのだから。 われらの日本一の川。 この大切な川を私たち人間のチカラで守る必要がある。この環境を守りながら、うまく付き合っていくことが望まれる。いつまでもこの豊かな流れが続きますように。

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