“佐久鯉”は、全国的にも知名度の高い地場産品です。
 しかし近年、佐久鯉の出荷量はピーク時の半分にまで減少していると言われています。
 この現状に強い問題意識を持ち、佐久鯉の将来に対して警鐘を鳴らしたのは、地元の小学校・佐久市立泉小学校の平成13年度6年2組の皆さんです。
 「市のシンボル・佐久鯉に関する意見書」という研究資料を作成した皆さんの取組みに感謝し、現在は中学生となっている生徒の皆さんや当時の担任の先生にお集りいただき、昔ながらの佐久鯉料理を堪能していただこうと、佐久鯉発祥の地と言われている”桜井”の公会場で桜井地区の住民の皆様にご協力いただきながら「伝統的佐久鯉料理を味わう会」を開催しました。

 早朝から、地元の皆様により鯉が調理されていきます。まずは鯉のウロコをとり、捌くことから始まります。

 続いて、“鯉こく”や“うま煮”を煮ていくため、輪切りの鯉が鍋に入れられていきます。
煮くずれないようにするため、入れ方にも注意が必要です。
 化学調味料などの余計なものは、一切使っていません。や
自家製の「味噌」や地元で作られている「醤油」や「日本酒」で味付けをしていきます。

 生徒たちの保護者の皆さんを対象に、「調理法講習会」を開催。
 ご家庭でもぜひ鯉料理にチャレンジしましょう。

 手塩にかけて育てられた「鯉」と、脈々と地域に伝えられてきた伝統のある調理法による、鯉こくやうま煮、あらいをはじめ、唐揚、塩焼き、塩辛などの料理が用意されました。
 まさに鯉料理のフルコースに、集まった生徒たちからは「おいしい!」「うまい!」との声があちこちから聞かれました。

伝統的佐久鯉料理を味わう会
平成15年2月1日(土)開催
煮ていくうちに”あく”がでてきますが、この”あく”をこまめに取っていくことが大事です。
最初は強火で煮ていき、ある程度になったらゆっくりと弱火で煮ていきます。
こちらは”うま煮”のできあがり。
ほんと、うまそー!
 ”唐揚”の準備も始まりました。揚げたてが旨いんですよね。
 こちらは”塩辛”です。地元でも珍しく、われわれも食べるのは初めての体験です。
 頭の部分、いわゆる”かま”を塩焼きに。
これがまたいけるっ!