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ご主人の栁澤晴彦さん(中央)、奥様の愛子さん(右)、長男の臣とみたか孝さん(左) |
JR 小海線北中込駅から徒歩3 分。道路より少し奥まった場所にある古民家風の建物が「民芸四季の味晴美家」。店内を見上げると福島県の築130
年の古民家の梁が使われており、重厚な趣を演出している。
同店の開業は昭和56 年。ご主人の栁澤晴彦さんが40 歳のとき(昭和63 年)に現在地に出店し、今年で20 周年を迎える。
店内はカウンター7 席に20 名ほどがくつろげる小上がりがあり、最大25 名が楽しめる和室と6 名ほどが和める和室もある。
ご主人は東京の洋食店で修行をし、地元では和食などの料理法を学んできたことから、和と洋の要素を取り入れたメニューを〝ウリ〞にしている。
なかでも一番人気にあげられるのが、ポークカツ晴美家風(1,000 円)。チーズとベーコン、大葉を豚肉ではさみ、オーブンで焼き上げた一品。油で揚げていないためサッパリとしており、大葉のさわやかな香りが食欲をそそる。ここに加わるのが醤油とゴマをアレンジした和風のたれ。和の風味が主役のカツを一層引き立てている。鶏肉を同様にアレンジしたチキンカツ晴美家風(900
円)も人気。
続いての人気メニューは陶板焼き(1,850 円)。たっぷりの野菜を陶板に入れ、火が通る頃合で宮崎産の和牛肉を野菜の上に並べ、蓋をして蒸し焼き風にし、醤油ベースの和風たれでいただくと、これがまた美味。2 ~ 3 人前で食べるのにちょうどいいボリュームでお酒も一段と進むこと間違いなし。また、柳川鍋(850 円)は常連さんをうならせる一品だ。
奥様の愛子さんは常に笑顔で出迎えてくれて、とても気持ちが明るく和やかになる。2 年前には長男の臣とみたか孝さんが修行から戻ってきて店内にはさらに活気があふれており、畑を借りて自家製野菜もつくりはじめた。

「やってやるぞ!と意気込んで店に入ってみたものの、親父にはまだまだかなわないですね」と言う臣孝さんの苦笑いの横で、ご主人の晴彦さんは「人とのつながりが不思議な縁でかみ合ってきてここまでやってこれたのだと、いつも出会いに感謝しています」と話してくれた。
(小平・宮原)
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