
昭和十一年、種田山頭火が佐久を訪れ山々から湧き出ている清水を見て
「風かをる信濃のくにの水のよろしさ」とうたっている。大沢にある「瀧の宮」と呼ばれていた諏訪神社の境内から湧き出ている清水も、よろしき水として地域の人々に愛されている。
お茶会の初釜のために汲みに来る人や秋も深まった頃、野沢菜を洗いに来たり、前は小学校のプールの水にも使われていた。この湧き水は、神社の周りにも流れているが、こういう造りの神社は珍しいそうだ。
大沢には「十二ヶ滝の酒泉」と云われる伝説もあり、今も「初鶯」で有名な木内酒造の酒蔵でおいしいお酒がつくられている。これからも「お宮の水」を大切にしていきたいものだ。