会頭 樫山高士
 「佐久地方の経済状況は様々な要因により大変厳しい状況」にあるという認識を基本に始まった16 期の会頭として、役員、議員職員のみなさまのご協力とご指導により役目を務めさせていただく所存です。

 さらには商工会議所の「存在価値とはなにか」を会員の皆様の目線で考えながら、各部会長や委員長の皆様、そして三号議員として佐久を代表する業界リーダーの皆様にもご意見をいただきながら具体的事業や職員の職務に落とし込んで行くことが必要ではないかと考えております。

 また15 期にも行いましたが会員、議員の皆様の声を集約して必要があれば行政にもお願いして地域経済を担う両輪の輪として「商工会議所提言」も必要があるのではないでしょうか。

 今の日本の政治状況は機能不全を起こしており、民間の伝統ある名店が自らのブランドに傷を付け、官民ともに国民の立場から言えば誠に情けなく、これらから生ずる国民の「不信、不安感」は国際的にも当然、日本への評価そのものに打撃を与えることになるでしょう。

 アメリカのサブプライム問題から発した「リアルな物」への投機の嵐は、原油をはじめ穀物等々、生活をささえる諸物価の高騰を招き国民の消費意欲はさらに縮んでいくことと思われます。

 さらに税制の改定、医療制度の見直し、年金のあり方等に日本の官僚の「他責」の論理で立法府が引き回され、現福田内閣の後ろ向きの姿勢がさらに国民生活に打撃を与えることは必定です。

 ただし私ども商工会議所会員は業種、規模を問わず「自己責任」の原則をもって企業を守り抜き、次世代にバトンを渡す責務があります。

 その為には常にグローバルな視点を忘れず、大きな流れをにらみながら日々の経営判断が求められます。

 そのようなときに役立つ組織を目指して微力ながら最善を尽くして「商工会議所があってよかった。」と思っていただけるよう皆様とともに頑張って参ります。

 今後ともよろしくご支援いただきますとともに、できるだけ多くの会員皆様からのご要望をお寄せくださいますようお願い申し上げ16 期の所信とさせていただきます。

 
コラムINDEXにもどる