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健康コラム予防医療で元気はなまる企業に!

 少なくとも今までに腰痛を経験したことのない方はほとんどいらっしゃらないと思います。人間は二足歩行をするため、腰痛が起きやすいといわれてります。まして職業人であれば腰にかかる負担は相当なものと考えられます。腰痛といっても原因は様々です。また痛みの出方によって急性と慢性にわけられます。急性腰痛とはいわゆるぎっくり腰に代表される、急に起こった腰痛です。それに対して慢性腰痛は徐々に起こる、または急性腰痛のあと持続して起こります。急性腰痛のほとんどは重い物を持ったときや無理な姿勢をした時に起こる腰椎捻挫や筋・筋膜性腰痛がほとんどです。また尻もちをついたり、転落外傷の際にみられる脊椎骨折の場合もあります。さらには椎間板ヘルニアのように下肢痛やしびれを伴う急性腰痛もあります。それに対して慢性腰痛には加齢による変化に伴って発症する変形性腰椎症やすべり症、また某有名芸能人が手術をしたことで有名な腰部脊柱管狭窄症などがあります。狭窄症は腰痛のほかに、間歇性跛行といって歩くとだんだん下肢痛がひどくなり、休むと良くなるといった症状がみられます。さらに若年者に発症しやすい分離症という脊椎の疲労骨折も腰痛の原因になります。気を付けなくてはならないのは希に内臓疾患で腰痛を起こすことがあります。例えば腎臓の炎症や癌、膵臓癌などがあります。また脊椎の腫瘍(他の癌からの転移も含む)の場合もあります。

 腰痛の予防としては、日頃から腰部のストレッチや腹筋・背筋の筋トレを行ったり、座位・立位での姿勢を正しく、同じ姿勢を長時間取らない、また重い物を持つ時は体全体を使って持ち上げる、腰を冷やさないなどがあります。もし腰痛が起きてしまったら、急性であれば安静にし、鎮痛剤などで鎮痛を図ることです。しかしむやみな安静は筋力を落とし慢性腰痛の元となりますので、早期に復帰した方が良いといわれています。また慢性腰痛の場合、やはり鎮痛を図りストッレッチなどの運動を継続して行うのがよいと思われます。しかし先述したように腰痛の原因は様々ですので、やはり腰痛が起きた場合は放っておかずに速やかに医療機関を受診することをおすすめします。

 腰は人間が生活していく上で(当然仕事をしていく上でも)重要な部分ですので、常日頃腰痛の予防を心がけて下さい。


 
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