先月号では仕事の話一本でしたので、今回は短くブラジルの素晴らしい観光スポットを紹介します。前回遠い国ブラジルと言いましたが、1日我慢すれば行けるわけですので、ぜひ一度ラテン国最大のブラジルに行ってみることをお勧めします。よく耳にするのは“お金をためてぜひ行ってみたい”これではなかなか実行できません。思いついたとき、また元気なうちに、行くことが先です。帰ってからお金を返す算段をすればいいのです。

 さて、ブラジルは面積が日本の23 倍、人口1 億8500万人、カトリック8 割ですが、過去何回かのハイパーインフレを繰り返し、私が最初に行った1990年ころは1年間で6000 %のハイパーインフレを経験しています。しかしこれも陽気な国民性で乗り切り現在はBRICs の仲間入りを果たし、安定成長を続けています。今回聞いた話ですが、今、毎日1000 台の車が増えていると言っていました。その為か、サンパウロ市内の渋滞を避ける為、日によりナンバーの偶数、奇数番号どちらかに制限しています。私も毎日のように色んな人の車に乗せて頂きましたが、F1 ドライバー、アイルトン・セナを生んだ国の為か全体的に車の運転が荒っぽく感じました。正直横に乗っていて疲れました。
リオデジャネイロで毎年2月に行われるサンバのカーニバル。世界中から約40万人が訪れる。

 前置きはこれくらいにして、観光面で世界一を誇るものが沢山あります。幾つか紹介しましょう。先ずサンバのリズムで4 日間踊り続ける世界一のお祭り、カーニバルです。各地で行われますが中でもリオのカーニバルが有名ですが、ここの桟敷席で見るには至難の業です。またリオと言えば、世界遺産に指定されている、岩山に聳え立つキリストの像も見る価値があります。次にお勧めは世界三大瀑布の一つイグアスの滝です。これも世界遺産の一つですが、先ず驚かされるのは、水の多さです。水量が多いときで毎分36 億リットル。ちなみにナイヤガラはアメリカ・カナダ合わせて1 億7 千万リットル、ヴィクトリアで5 億リットルです。幅もイグアス、ナイヤガラ、ヴィクトリアの順で3km、1km、1.7km これだけを見ても如何に桁外れかわかります。その中でも“悪魔ののど笛”と言われ、人を寄せ付けない場所もあります。またイグアスの滝まで来れば近くに世界最大の出力を誇るイタイプー発電所があります。ダムの長さ1,406m、高さ185m、貯水量2,010 億㎥、水の排出量毎秒5万8000㎥あり、出力70万kW/時の発電機が18機並んでおり全てが作動すれば、1,260 万kW/時の発電が可能です。
コルコバードの丘には高さ38mのキリスト像が建ち、都市のシンボルとブラジル人の情熱の象徴となって両手を広げて観光客を迎え入れる。
世界三大瀑布の一つ「イグアスの滝」(世界遺産)
高低差は最大80m、幅3km にわたり大小275 もの滝が連なる

 その他にもT V等でよく紹介されているアマゾン川流域と数知れない見所が沢山ありますが、この辺でペンを置きます。百聞は一見にしかず是非行ってみることをお勧めします。

 
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