得意技

写真は形に残しておくことで家族の会話が広がります　

　七五三や成人式、入学・卒業などの記念の際や家族写真のスタジオ撮影を中心に営業して28 年になる。
　ここ数年はデジタル化の普及で手軽に写真を撮っているものの、データを残しておくだけでまめにプリントする人は少ないのではないでしょうか?「デジタル写真で撮ってあってもデータを拾い出すのにひと苦労するし、データを探すきっかけもなかなかないというお客様が多いですよ」と、店主の森泉さん。「ビデオの撮影後に編集する人も少なく、時間を作って後で見ることもなかなかないようですね。比べるものではないですが、昔の写真を見た瞬間に、そのときにタイムスリップしてしまう感覚があって、それが家族の会話になったり、思い出として残っていくと思うんです」と話してくれたが、特に震災後に家族の絆を大切にしたいと願うお客様が多いと感じている。
　「時代とともに忘れているようなことを振り返りながら、原点に戻って一人一人のお客様を大事にしていきたいですね」との言葉に、森泉さんの誠実な人柄がにじみ出ている。