得意技

時代の変化に柔軟に対応した生産体制を構築　

　佐久市根々井にあるミスズ工業㈱は、創業から66 年の業歴を持つものづくり企業である。
　昭和21 年中込駅前にて、アンゴラの繊維加工業として創業した。昭和45 年には、工場を現在地に移し、ＴＤＫ㈱の協力工場としてオーディオ、ビデオテープ、光ディスクの生産を手掛けてきた。
現在では、自動省力化機械をはじめ各種精密機械の回転軸部品や加工部品をスムーズに移動させるスライド部品などの切削・研磨加工を得意としている。
　昭和63 年に、大手標準部品商社㈱ミスミとオンラインによる受発注体制を構築し、全国さらには海外からの注文に応えている。当初は少量生産で短納期、しかも部品点数も百数十種類にも上り、納期遅れを起こさないよう材料確保など生産体制に苦慮したという。4 年ほど前までは5％程度であった海外からの注文も、今は30%ほどになってきており、海外生産が加速していることを実感させられる。
　また、早期にオンラインを導入したことにより、時代の変化に柔軟に対応した生産・技術体制を確立することができた。
　北沢代表は「各社の治工具、補修部品などご用命があれば短納期で制作いたしますのでお声掛けください」と話してくれた。