MonthlyNewsさく 2012.11 vol.491

MonthlyNewsさく 2012.11 vol.491 page 9/16

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工場団地建設を目論む地域代表の声は前のめりでの日本への期待を強く望み、日本側からは法整備、インフラ整備、労働慣行の整備など要望には頑張るけど間に合っていない現実を伺わせましたが、三井物産さんの農業支援....

工場団地建設を目論む地域代表の声は前のめりでの日本への期待を強く望み、日本側からは法整備、インフラ整備、労働慣行の整備など要望には頑張るけど間に合っていない現実を伺わせましたが、三井物産さんの農業支援などの報告を嬉しく聞かせて貰いました。私も一日、団を離れて弊社の客先を訪問しました。自動車部品街には2,100社を超える部品商、整備業者、再生業者が集積していましたが30年以上前のタイ、インドネシア、台湾の部品屋街と同じ匂いがしました。業者の40%がインド人、30%が中国系とのことでした。弊社は今までシンガポールからの再輸出でしたが既存三社に加えて新たな直貿先を選定してみました。全体のミッションでの意見、地元の暮らしから見るとやはり、「雇用の創出」が最終課題だと感じました。次に、初めてのヨルダン、長い取引が続いておりますドバイを訪問しましたが、こは大きく変化していました。ヨルダンでは客先の創業25周年及び新ビル披露の会に招かれました。ヨルダンも中東の国ですので油田が有るものと思っていましたが、人口約600万人のヨルダンには石油は無く、思いがけず「地下水、ヨルダン河」など水資源が豊かでヨーロッパなどへの農産物輸出、標高950mの世界遺産ぺトラ(紀元前2世紀頃の古代遺跡)への観光が主な産業でこでも若年層の失業が大きな課題とのことでした。金融センターであったドバイも数年前までの華やかな勢いは消え、ドバイショックと言われた時期より実質的には湾岸諸国特に隣国のアブダビ王家の投資先に成っています。828mと世界一高い超高層ビルも、ブルジュ・ドバイの予定がアブダビのスルターンの名前ブルジュ・ハリーファに変わっていました。さらにはイランへの再輸出が大きな比重を占めていた商売もアメリカの締め付けも有り、倒産する企業も出ているようです。終わりに、長い年月にわたる業務出張と、今回の日商の公式ミッションとの違い、また、日商への期待、中小企業への期待を改めて認識し直しましたが、雇用不足は先進国型、後進国型とそれぞれに形態は違いますが日本でも急速な消費の冷え込みからデフレの影響で収縮し、雇用の流出からいかにして雇用の創出が大きなカギかと痛感致しました。世界一高い超高層ビル(828m)ありがとうございました。(平成24年10月23日樫山記)超高層ビルからみたドバイの都心(9)